国府町の「話」

ねた

2008年01月18日 15:42

皆さん、ご存知かどうか分かりませんが、
このブログ、もともとは私が体験したり見聞した
「不思議に思った話」を記録していくという内容でした。
現在、ネタがつきまして、完全に休止状態であります。
いや、ある人に聞けば、まだまだあるんですけど、気力がなくて。

私、昔話や民話、怖い話が好きで、
そっち方面の本を読んだりするんです。
先日、高山市図書館で松谷みよ子さんの
『異界からのサイン』(筑摩書房)という本を見つけて借りました。

要は怖い話、不思議な話を集めた本なのですが、
創作して語ったりしたものでなく、
実際に聞き取り調査したものだけを書いているんですね。
童話や絵本の制作もされる方ですが、この本は違います。
だから、体験者の幻覚幻聴かもしれませんが、
嘘というわけではないんです。そこが好きなんです。

さて、その本に国府町に関する話が出てきました。
個人名も載ってるんですが、公にされている本ですから
そのまま引用しても問題なかろうと、無断転載します。

 「ききわける猫・子猫をすてにいく」
 一九五二、三年ごろ、となりの水口さんが一匹の黒猫を飼っていた。
 ある年六匹の子猫を産んだ。水口のおばあちゃんは、ついこぼした。
 「クロよ、六匹も子を産んでどうするよ、二匹ぐらいなら置いてもええけど、
 六匹じゃ全部を養うのはうちではえらいぞ」
 聞いていたクロはその日のうちに、四匹の子猫をどこへ連れていったのか、
 どうしたかわからないが二匹だけにした。
 ばあちゃんは「うちの猫は人の話をききわける」と気味悪そうに
 菅田一衛さんに語った。岐阜県吉城郡国府町でのほんとうの話である。

以上です。菅田一衛さんは、郷土史家ですね。記憶違いかもしれませんが、
かつて国府町の議員さんではなかったかと思うのですが。
国府町には、私の姉が近所の人から聞いた「光る地蔵さん」の話や
別のひだっちブロガーさんが書いてみえた恐ろしい「出る建物」の話など
意外と話があるんですよね。
「十三墓峠」の話が有名みたいですが、
私、ちゃんと聞いたことがありません。
ご存知の方、ぜひご一報を。掲載させてください。

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